17年式、トヨタハイエース(KDH205)に作業灯の設置にて入庫です。
お仕事に使用しているため、夜間の作業性を高めたいとのことで相談、
当店にて一押しの作業灯を設置する運びとなりました。
働く自動車への作業性を高めるべく、様々なPRO仕様の用品があり、
当店の得意とする作業です。
設置する作業灯はこちら。
当店でも数多く手がけているもので、
とても明るく、耐久性も抜群の製品です。
最初にルームランプを取り外し、スイッチから信号線の解読をします。
今回の車両につける作業灯の点灯条件は、ドアを開けると点灯、閉めると消灯。
昼間も一緒に点灯してしまうので、その際はスイッチにてOFFに出来るようにすること。
ルームランプASSYの側面、カプラ接続口に端子が3本ある。
ここにテスターをあてて、スイッチと連動する端子をさがします。
ルームランプの車両側カプラ。
電源等の配線を検電棒で探していきます。
中をどんどん取り外していきます。
左側クオーター上部、こちらも取り外していきます。
取り外した天井内張り、少しお休みです。
ここから配線を敷いていきます。
使用する工具を用意して、作業スペースを確保します。
配線を新設するにあたって、電源線を水色に、アース側を灰色に指定します。
今回の点灯条件の仕様では、配線は2本だけでいいのですが、
予備線として、白色を1本、一緒に敷いていきます。
新設配線は車両上部、中心から配線を左側に通して後方へ。
配線の養生のため、スパイラルチューブを巻いて純正ハーネスに這わせていきます。
リアゲートにも1本設置するため、ヒンジ部分にも配線を通していきます。
配線の接続にはハンダにて結線していき、後に伸縮チューブで養生していきます。
配線は作業灯3本分の分岐をします。
働く自動車には、配線もがっちり作成していきます。
耐久性と振動から守るためにスパイラルチューブにハーネステープと、重ねていきます。
配線新設の様子。
手前のハーネスより白い配線が出ているのが、先ほどの予備線。
働く自動車では、作業灯の点灯条件にあらゆるケースが、今後出てくる可能性があります。
一番使いやすい条件というのは、その作業内容や使ってみてあとからわかるもの。
今後の仕様変更に備えてルームランプ~スイッチ間に敷いています。
このように、今後のことを考えて配線の設計と施工をしておけば、
あとからの追加対応にスムーズにいくと考えます。
車両側配線がほぼ終わったころ、作業灯の中身のLEDドライバーに配線をハンダしていきます。
作業灯に使う接続カプラーはとても小さいので、ギボシも小型。
圧着の面積が少なくなり、配線も細いため、圧着部分は長めに切っておき、
2つに重ねてギボシに圧着します。
これで、耐久性は確実にあがっていきます。
スイッチにも配線していきます。
スイッチ本体と配線には、もちろんハンダですね。
スイッチの設置場所は車両後方、左クオーターパネルのウインドウ下側に設置。
くぼみ部分になるので、物や道具をひっかけてしまわないように考慮します。
そして、設置場所のパネル裏側には、シートを貼り付けて養生しておきます。
おそらく狭い場所で振動等により擦れてしまい、車両側とスイッチの端子が接触してしまうのを防ぎます。
完成が近づいてきました。
仕上げの配線処理に、要所要所にコルゲートチューブを補強して振動等に備えます。
試験点灯の様子。
たてに3本光っているのが作業灯です。
毎度ながら、この瞬間がハラハラするものです。
何年やってていても、これは変わりそうにありませんね。
こちらが、真っ暗ななけでの点灯の様子。
かなり明るいですね。
点灯試験はクリアしたので、安心して作業を続けることができます。
先に取り外したルームランプASSY本体。
よくみれば、すでに装着されていたLEDランプがはがれていたので、
新しく両面テープを張りなおしていきます。
リアゲート上部の内側パネルに作業灯の固定をしていきます。
丸穴は配線を通すためにあけたもの。
この後、グロメットを差し込んでいきます。
少し画像がぶれてしまいましたが、作業灯固定の完成の様子です。
この電動ドリルは、まだ電装屋に勤めていた頃、電動工具を初めて購入したもの。
あれからかなりの歳月がたったにも関わらず、元気に働いてくれます。
当店の電動工具らの大先輩でもあります。
リアゲート上部に固定した作業灯。
車両後方、左クオーター、ウインドウ上部に設置。
こちらは反対側の右側に設置。
合計3本の設置です。
いよいよ完成です。
そして全体の様子。
かなり明るいですね。
ところで、どれくらい明るいのかというと、
工場の照明を落とした状態。
もちろん作業灯も消灯ですが、
いかがですか、作業灯だけの明るさでの撮影です。
かなり明るいのが確認できます。
お客様に引渡しの際、とても驚き、そしてとてもよろこんでいただきました。
これなら日が暮れての作業でも大丈夫とのこと。
これからのお仕事の作業効率が上がることを願いつつ、作業の完了です。
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