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ラパン ナビ、ETC点検修理

スズキラパン(HE21S)のカーナビとETCの作動点検にて入庫。

不具合内容は、カーナビ起動時のオープニング画面が表示されてからそのままの状態でナビ画面に切り替わらず、あわせてナビの不具合が起きてからETCの電源がはいらなくなったとのこと。

 

カーナビ本体はディーラーオプションでクラリオン製、型番はA9CG V6 650。

 

不具合を確認、確かにカーナビが起動してから、いつまでもオープニング画面の表示を繰り返し、いつまでたってもナビ画面に切り替わらないようだ。

この段階で、この不具合は本体側の故障の可能性が高いが、ETCの動作点検を絡めて

カーナビ本体を取り外して配線の入出力系統と配線の具合を目視点検していきます。

 

それにしても少し不思議な現象です。

カーナビの不具合発生と同時に、ETCも電源が入らなくなるなんて、どのような仕組みになっているのか。

それぞれが別系統になっているはずだが、同時に故障するのもそうそうありえるものではないはず。

 

あわせてヒューズ系統の点検を実施。

 

本来、カーナビ系統の裏側を直接点検できるので、その上側であるヒューズまで点検する必要がないと思われますが、電装品の点検においては、配線の電源の有無や配線の取り回しが車両によって違う場合が多々あるので、電気の流れる上側から先に点検しておくことで、あらゆる系統の電源の有無を確認し、

状況把握を間違える可能性をつぶしていきます。

 

ETCの電源がはいらないという原因がありました。

本来専用カプラーから別に電源を取り出す場合、ACC(赤)や常時生電源(黄)系統から取り出すものですが、なぜかこの車両では、リモートコントロール※1 (青) から取り出されていた。

 

つまり、カーナビが起動しないので、ETCに電源が供給されなくなっていたよう。

 

(画像では、もう手直ししたあとですが、不具合発見時は右側のヒューズホルダーのある赤い配線がETCで、専用カプラーの青線から取り出されていた。)

 

※1 リモートコントロール

   一般的には青色配線で、カーナビ等のオーディオ機器が作動し始めると、

   同時に本体から電源が出てくる。 

   用途はオーディオと連動して作動する、別置アンプや電動アンテナ等の電源に使うもの。    

 

製品のマニュアル等で再起動の有無を調べてみるも、特になにもないことを確認、

ソフトウェア上の問題と思われるため、本体の不具合と判断、メーカーに点検を依頼します。

 

改めてカーナビ本体の型番とシリアルナンバー等を確認、メーカーへ伝えます。

 

後日、メーカーより見積もりの回答にて、本体内の基盤上に実装のSDカードの破損との回答。 

SDカードの部品交換にて完了。

 

この手の故障対応は実際のところ、メーカーに依存します。

というのは、部品供給が困難であったり、あるいは部品交換後にパスコード等(メーカー専用の修理時入力番号)の入力が必要であるとかで、社外秘に関わってくることが多く、手出しができないのが現状です。