平成8年のスズキジムニー(JA22W)のマフラー修理にて入庫です。
入庫の時点でボウボウいっていたため、
これはそうとうやられているなと、下回りをのぞいてみたところ、
やはり、サビがかなり進行しているようです。
車両中央部、遮熱板の近辺でボウボウいっています。
遮熱板をはがし、中を確認のところ、
マフラー管と吊り下げブラケットの間で完全にはがれています。
もう一箇所は少し前方側、触媒出口側でも吊り下げブラケットの溶接がはがれ、
上側より排気が漏っていました。
漏れ具合を確認できたので、早速作業の開始ですが、
さて、どのように修理していきましょうか。
穴をふさぐだけではなく、同時にフックも溶接しなくてはなりませんが、
位置をあててみても、穴をふさぐ位置と、溶接の場所が重なってしまうため、
少し工夫が必要なようです。
フックの溶接の位置を多少ずらして溶接のスペースを確保し、先に溶接してから
ガンガム(マフラーパテ)でふさぐ方法をとることにします。
そうと決まればジャッキさんにお願いし、力を借りてマフラーを押さえてもらいましょう。
その間に溶接してしまおうという算段です。
本日の主役、溶接機さんが登場です。
これでバチバチいきます。
大きな穴の開いたところも、ブラケットの取付位置と穴のふさぐ位置が同じのため、
これはブラケットをずらすわけにはいきません。
仕方ありませんので、ピンポイントでがっちり点溶接にて固定し、
隙間の穴をガンガムでふさいでいく方法をとることにします。
思いのほか、溶接作業ががっちりできました。
これでフックがはずれることはありません。
溶接でカバーできなかった部分を含めて、細かいメッシュの金網を巻いていき、
その上からガンガムを何層かに分けて塗っていきます。
これでも、結構強度がとれるものです。
前方側、触媒出口部分の様子。
こちら側もがっちり固定ができました。
穴を小さかったので、こちらもガンガムにてふさぎこんで、作業の完了です。
全般的に腐食が激しいため、本来ならマフラー自体の交換になるケースですが、
それはそれで、コストも考えて、大変なことです。
部分的ではありますが、不具合部分を修理できるのなら、
あまり手間を掛けずに修理するのもひとつの手ですね。
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