· 

ジムニー後方バックライトと前方作業灯の取付

平成18年式、スズキジムニー(JB23W)の前方と後方用作業灯の取り付けにて入庫です。

以前、社外のバックランプを交換した車両で、バック後方時に周りが暗いということで

作業灯を取付たいとのご相談から、オーダーを承りました。

 

 

ご相談を承っている間、前方も明るくしたいとのご要望を頂き、

今回の作業にて、あわせて一緒に施工する運びとなりました。

 

使用部品はお客様で用意、お持込頂き、ご相談にて取付位置や点灯条件、制御方法等を決めたのち、

当店でのオススメアイテムのアルミスイッチボックスをご購入頂きました。

 

使用部品のご紹介ですが、上部左側に後方用作業灯、緑色のフイルムがかかっている

細長いものが前方用作業灯、下側左にアルミスイッチボックス、

そしてそれらを制御するエーモン社製4極リレーと電源用ヒューズホルダーです。

(リレーやヒューズは2個しか出ていませんが、実際はもう1セットで合計3個ずつです)

 

作業灯のワット数は正確には覚えていないのですが、

確か、後方用が40Wくらいで、前方用が、えっと、

あれ何ワットでしたっけかね、とにかく明るいものでしたよ。

 

そして、点灯条件ですが、

スイッチボックスの各スイッチ(3個)に対応、

 

1. 後方用が切り替えスイッチにて、リバース時、バックランプの単独点灯のみか作業灯の同時点灯。

2. 別スイッチにて、作業灯の単独点灯。

3. スイッチにて前方作業灯の点灯

 

という仕様でハーネスを作成、取付を行なうこととしました。

 

 

それでは早速取付の開始です。

今回は作業点数が多く、多少、複雑な配線系統になるのでボヤボヤしては入れれません。

 

まずはリアゲートの内側を取り外していき、必要数の配線をひいていきます。

 

 

車両右側の側面、内側パネルも取り外していきます。

でも、全部取り外しているわけではありませんよ。

上側をうかして、作業スペースを確保できる程度でいいのです。

 

各系統の配線色を決めて、配線をひいていきます。

ここでは4本の配線をひいています。

 

 

運転席後ろに、各配線のリールを置いて、必要な分の配線をひいていきます。

 

 

後方に4本ひかさった内、3本がリアゲートの中へ入っていきます。

ドアヒンジ部のジャバラの中に配線を入れていきます。

 

 

そしてもう1本はバック信号の取り出し用に、右テールケース裏側より外に取り出ししていきます。

この線は直接バックランプの電源側からとることにします。

 

 

作業が進むにつれ、それぞれの系統がどのようになっているかの確認をしながら、

配線をひき、決めていきます。

予め、思いつくままに作成した施工配線図を参考にします。

 

 

まずは後方側の配線はひき終えたので、後ろから前側へ移動しながら作業を進めていきます。

ここでは、スイッチボックスへ行く配線とエンジンルームへ行く配線を分けながら作業している様子です。

ここらへんは、なかなか混乱するところですので、集中して作業を進めます。

 

 

運転席下側周りを、仮つけにて配線を固定したので、スイッチボックスの固定場所を確保します。

取付位置は、センターコンソール、ATシフトケース内のくぼみの物入れの場所とすることにしました。

 

取り外して加工するついでに、丸ごと洗浄します。

部分部分でも、可能な限りきれいにしていきたいですよね。

 

 

ここら辺でお昼休みにすることにします。

あんまり時間がないのですが、さすがにおなかがへりましたので、

カップヌードルのカレー味を頂くことにしました。

 

なぜかカレー味は、これだけでおなかがいっぱいになり、スープも飲み干せてしまうのです。

ものの十分程度でお昼は終わり、作業の開始です。

時間がないときはこれに限ります。

 

 

スイッチボックスの設置の様子。

ケース内のグロメット(黒く真ん丸いもの)にあわせて、ケースにも穴を開けていきます。

 

 

後方用の作業灯には、コーキング処理を施していきます。

先にやっておかないと、なかなか乾かないので、早めにやっておきます。

 

 

スイッチボックス用のハーネスを作成します。

取り外しができるようにカプラを使用します。

 

 

スイッチボックスの設置場所の上側には、シガー部に電源ソケットが差し込まれており、

運転席からスイッチボックスが見えなくなってしまうため、

お客様と相談のうえ、これは移設することとなりました。

 

 

専用の電源ホルダーを新設し、シガー裏側へまとめて行きます。

 

 

運転席側の配線はすべてまとめてしまいました。

 

 

次は、エンジンルーム内での作業。

電源の取り出しと配線の取り回し、前方作業灯の配線の新設と、

ここだけでもかなりの作業点数です。

 

 

リレーの設置場所は、純正ヒューズボックスのケースの側面にすることにします。

リレーの設置位置はなるべくバッテリーの近くにしなくてはいけませんので、

ちょうど良い場所のようです。

 

 

電源用のヒューズホルダーを作成していきます。

 

 

リレーの設置の様子。

(リレーボックス側面、3個の四角いものがリレー)

無事、きれいに収めることができました。

 

 

一通りの電源系統は出来上がったので、作動試験を行います。

ここでは後方作業灯の点灯試験の様子。

いつもながらはらはらする瞬間ですが、

無事点灯してよかった。

ホッとする瞬間です。

 

 

後方作業灯が無事、点灯したので、配線をきれいにまとめていきます。

純正ハーネスにはわせて、タイラップで固定します。

 

 

配線上の問題はない事を確認できましたので、すべてまとめて結線していきます。

 

 

後方作業灯の設置の様子。

 

 

まず、シフトレバーにてリバース時、通常のバックランプの点灯。

 

 

スイッチボックス内の切替スイッチで、バックランプに連動して作業灯も点灯します。

ここでは同時に点灯しています。

 

 

明るさの様子です。

どのくらいの明るさかといいますと、

工場内の照明は消しているので、真っ黒の状態の中、

画像は作業灯点灯による明るさです。

 

 

そして前方作業灯です。

設置場所はフロントバンパー上部の中央、ちょうどナンバープレートの真上になります。

 

 

点灯の様子。

ちょっと、これだけではどのくらいの明るさなのか、わかりませんが、

かなり明るかったですよ。

 

 

後方作業灯と前方作業灯を制御するためのスイッチボックスです。

向かって左側スイッチがバックランプ連動切替用、中央が後方作業灯の単独点灯用、

左側が前方作業灯の単独用です。

 

 

今回使用したスイッチボックスは、当店のオリジナル電装雑貨、アルミスイッチボックスでして、

じつはまだ試作品の最中なのですが、お客様といろいろと相談しているうちに、

このアルミスイッチボックスを気に入っていただいたものでした。

 

以前も、NBOXに使用したものでしたが、若干のスイッチの寸法やサイズに違いがあります。

黒色の内装色には、シンプルにアルミ色がひときわ際立ちますね。

 

お客様は山に入って、川釣りをされ、そのために周囲を明るくしたかったんだそう。

今回の作業はなかなか大変ではありましたが、

お客様には、とても気に入っていただけました。