現行モデル(平成30年5月登録の三菱アウトランダーPHEVに、カーナビ取付にて入庫です。
アウトランダーPHEVはハイブリッドながら、電気自動車みたいで、
とても滑らかに走り出す自動車です。
さすがに最近はハイブリッド車やEV車が増えてきましたね。
取付するカーナビはカロッツェリア社製品のAVIC-CW901です。
こちらは、オプション製品の、ND-MA1 マルチアシストユニット、
ドライブレコーダー等の映像機器をカーナビ本体に接続することで、制御するユニットのようです。
さらにオプションのND-FLC1、フロアーカメラ(室内用カメラ)、
先のマルチアシストユニットに接続するものです。
これにより、室内の様子も記録できるようになるようですね。
ND-ETCS ETC2.0、こちらも、メインユニット接続式です。
セットアップも当店にて承りました。
データシステム社製品の、RCA042N 純正バックカメラを社外機器に接続する際に必要な変換アダプターです。
右側がHDMI接続ポート。
左側が、三菱純正のUSB延長ハーネスで、センターダッシュボード内に設置するものです。
以上の製品は皆、お客様にて適合等を、お調べ頂き、すべて用意頂いたものです。
これは結構複雑なシステムですが、業者顔負けなくらいの情報収集力で、とても的確なものでした。
それでは、さっそく取付の開始です。
まずは、いつものように、ダッシュボード周辺の養生から始めます。
お客様よりご指定頂いた、GPSアンテナの設置場所は、メーター上側に設置。
カーナビ付属のマイクは、室内灯の中央部に設置。
純正式では、この中に設置されるんだそうです。
まず、アンテナ等の配線をひいていくことにします。
今回のオーダーは、カロッツェリア製品ということもあり、
配線数が多く、作業内容もいろいろと細かいところがあり、少し急がねばなりません。
そうはいっても、当店の仕事の風景も記録しておくことも、手を抜いてはいけませんので、
可能な限り記録して、ご説明していきます。
TV用のフイルムアンテナを貼り付け、同配線の他、ETCアンテナ、カーナビマイク、バックミラー連動映像ケーブル等を一緒にひいていきます。
同時に、室内灯を取り外してから、マイクや映像ケーブル、室内用カメラの配線を、
天井裏から通して、サイドピラーへ通していきます。
一通りの配線を側面や天井に通した後は、
次に純正式のUSBケーブルを、センターコンソールに設置します。
写真では、POWER OUTLETのふたの左側、へこんだ部分に設置です。
お客様とも打ち合わせ時、シールかなにか貼っているだけみたいだね、と話していて
そうすね、シールをペロッとはがせば、後は配線をスルスルとひいていけばいいですねなどと、
軽く話していたのですが、ところがなんの、シールが貼っているどころか、
穴をあけなくてはいけなくなってしまいました。
ペロっとはがしてどころでは、ありませんでした。
配線もスルスルっとひけるものでもありません。
これは、時間がかかってしまいますが、もうやるしかありません。
覚悟を決めて、穴あけの加工にはいることになりました。
設置する、USBコネクタとその固定用のケースです。
コンソールの裏側から見た様子で、
階段の下側が設置スペース。
ここを削り落として、穴をあけていかねばなりません。
予想外の作業に、めんくらいましたがなんとか1時間30分ほどで、加工がうまくできました。
完成のできばえは後のお楽しみです。
かわって配線を通していきますが、写真は助手席側、
グローブボックス周辺の様子。すごいことになっています。
特にカロッツェリア製品は別ユニット等があり、
やたらと配線数も多く、しかも無駄に配線が長いのです。
もう、やりにくいのなんのって、作業していて、少々めまいがしてきました。
本当にこんなの、きれいにおさめられるんだべかなどと、弱気になる瞬間です。
、
同時進行で、センター中央部分からも配線を引き出していきます。
ここで、配線を間違えたら、もう分からなくなってしまうので、
本当に集中して、気をつけて配線を通していきます。
さらに同時進行で、ルームミラー裏側のウインドウに固定されたケースを取り外して、中のカプラーを
割り込ませ、配線を通していきます。 このタイミングで室内カメラの配線も一緒にひいていきます。
サイドピラー裏側にひいた配線のまとめあげた様子。
きれいにおさめたつもりですが、写真がぶれています。
そろそろ疲れてきました。
これは、心の目でして、このように写って見えているのです。
気をとりなおして、カーナビ本体に配線を差し込みながら、必要配線数があっているのか、
確認しながら差込みしていきます。
あともう少しです。がんばらねばありません。
助手席側、グローブボックス周辺の様子。
さっきまでは、配線がグジャっとあったのですが、どうですか、きれいにできましたね。
この自動車は思いのほか、裏側のスペースがあり、うまく収めることができたのです。
同、グローブボックス周辺の様子。
写真は、グローブボックス内、上側の車検証用のスペースに、
右側にETC本体、左側に、ドライブカメラ制御ユニットを納めました。
そしてこちらが、センターコンソール内の、純正USB差込口です。
うまく加工できましたでしょうかね。
一通りの配線作業を終えて、作動試験を始めます。
無事、すべての機能が確認できました。
ここで、なにか不具合があったら、もう今日は帰れないところでしたので、
心の底から、ホッとする瞬間です。
このあとは安心して復元作業にはいるのですが、やや作業点数が多く、もう少し時間がかかりそうです。
もう、お日様もくれてしまい、19時をまわったところ。
今日中におさめなければなりませんので、このあとは歯を食いしばってはっちゃきこかなければなりませんので、本日のご報告はこれくらいにしておきます。
それほど、今回は余裕がありませんでした。
たまにこういうこともありますね。
コメントをお書きください
もこもこ (金曜日, 25 9月 2020 20:41)
カロッツェリア本体と三菱純正のUSB延長ハーネスの接続には変換パーツとか必要でしょうか。
わかれば型番等を教えてください。
e-arts (金曜日, 25 9月 2020 22:26)
もこもこ様、このたびはコメントをいただきましてありがとうございます。
ご質問をいただきましてから、忘れかかっていた作業内容を思い出しながら、
記していますが、多分にうろ覚えな部分があることをお詫び申し上げます。
USBおよびHDMIの、変換の必要性の有無ですが、
確か、カロッツェリア純正の変換部品を使用していたかと思います。
ナビユニットには、USBやHDMIの接続端子があり、直接、接続することができるようになっていますが、
メーカーによっては、専用端子になっていて、それ専用の純正ケーブルが必要な場合もあります。パナソニック等はその場合が多いようですが、今回のカロッツェリア製品では、USB、HDMIともに、そのままの接続口になってはいましたが、
やや、奥まったところへ接続するような形状になっており、
汎用品だと、厚みがあって、そのままでは接続ができなかったと記憶しています。 結果、カロッツェリアの純正品に一旦変換し、汎用品(ここでは、三菱純正のUSB、HDMI)へ接続していたと思います。
その品番や接続方法ですが、詳細は、
https://jpn.pioneer/ja/support/manual/manual_pdf.php?m_id=14447 にて記載がありますので、ご確認ください。
また、形状等が確認できない場合は、メーカーのお客様相談窓口へ確認されたほうが、確実かと存じます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。