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エスティマハイブリッド ナビ他用品取付

平成19年式 トヨタエスティマハイブリッド(AHR20)の純正ナビから社外ナビへ交換取り付けです。

 

例によって純正ナビはライン装着(メーカーオプション)で、取付の設定なしのものとなりますが、

社外のナビへ交換取り付けを行ないます。

 

あわせて、バックカメラの入替え、F側ドライブレコーダーと

R側ドライブレコーダーの取付も承ったものです。

また、既存のウーハーのコントローラーの設置場所の移設もオーダーいただきました。

 

取付の条件としましては、

先に装着済みのフリップダウンモニターと、

もう1台モニターにナビと連動して表示、

純正ステアリングリモコンを使用できるようにすることとなりました。

ステアリングリモコンは設定なしですが、

当店にて用意したモジュールを使用することにします。

 

 

エスティマも発売以来、長く続いていますが、きれいに進化している自動車の1台に感じます。

 

 

取付する製品は、ケンウッド社製のMDV-S406L。

 

 

ドライブレコーダーはコムテック社製のZDR-015、

FカメラとRカメラがセットになったものです。

それと、常時電源取得用のハーネス。

 

 

バックカメラは輸入製品を使用。

いずれも、お客様にてご用意頂いたものです。

 

 

純正ナビと表面の形状が変わるため、

純正オーディオパネルが必要になります。

当店にて用意したものを使用します。

 

 

セオリーどおり、車両後方部、バックカメラの取付から始めます。

 

まずは、リアゲート室内パネルの取り外し、バックカメラ配線の室内側への引き込み作業です。

配線はゴムジャバラ内を通して、車両前方側へ配線をひいていくことで、

一旦後方部分での作業は完了、この際、ドライブレコーダーの配線も一緒に作業していきます。

 

 

純正ナビユニットを取り外し、使用する配線を確認するとともに、

バックカメラ配線のひきこみも行ないます。

 

装着されているナビはライン装着のものですが、

この車両は、汎用のカプラーと同じタイプのものなので、

配線の直付けは必要ありませんね。

 

 

フロントウインドウ部にTVアンテナ、GPSアンテナ、ドライブブレコーダー配線、

ナビマイク等の配線を新設し、ナビ装着部分後方へひいていきます。

 

 

同時作業として、先に装着されているTVチューナーの取り外しをしていきますが、

このTVチューナーはおそらくディーラーオプションのものなのでしょうか、

ちょっと取付の仕方が違うようですね。

 

助手席側グローブボックス上部のパネル裏側には、あまった配線が束ねてありました。

いずれにせよ、もう使用しない部品なので、全部撤収することにします。

 

 

既存のTVチューナーの配線の先をたどっていくと、

助手席下側までいっているようです。

 

こうなれば、助手席シートも取り外しての作業です。

 

 

助手席シート下のフロアーカーペット下に、TVチューナーが設置してあります。

これも撤収し、なるべく余計なものは取り外し、きれいにまとめていくことにします。

 

 

既存のチューナーの撤収作業を進めていくうちに、

だんだん大事になってきましたね。

 

運転席側のインストルメントパネル部分も取り外していき、

既存の配線を探し当てていきます。

 

 

この自動車は、ナビ設置部分が非常にせまく、

また側面へ配線を逃がすスペースもなく、配線の撤収作業だけで、かなりの時間を費やしてしまいます。

 

 

既存の部品や配線を取り外したあとは、新規に配線をひいていき、まとめていきます。

 

 

もともと設置済みのフリップダウンモニターやサブRモニター等へ映像を分配している分配器があるはずです。それらの部品を探し当てていきます。

 

一通りの確認ができたら、改めて、分配器の配線を取りなおしていくことにします。

この自動車に限らず、他の電装品がところ狭しと、ナビ裏周辺から電源を取得していることが多く、

その接続方法もエレクトロタップ等様々で、そのような配線がある場合、

可能な限り、一緒に配線の修正、ひきなおし、電源取得しなおす作業を、

一緒に実施していきます。

 

余計に作業点数が増えるわけですが、

そのような配線をそのままにして、新規でナビを取付しても、

作動試験時に他の電装品が作動しなくなったり、後から何らかの作動不具合が起きる場合が多々あるため、一度当店で作業したものは、可能な限り修正しながら用品の取りつけを実施するようにしています。

 

 

とはいえ、なかなか今回の作業は大変です。

広範囲に配線の撤収、新設作業は、配線等の直付け作業はないといえど、

前回のエリシオンのナビ付けくらいの作業点数があるように思えます。

 

 

だいたい車両側の配線作業のメドがつきましたので、

ナビ側ハーネスの作業にかかります。

ここでは、予め必要とおもわれる電源(常時電源やACC等)の取り出しをしておきます。

 

 

同時進行にて、バックカメラの本体設置作業を実施。

ガーニッシュ部分に、純正風に仕上げていきます。

 

 

さて、カメラを固定しようとしたところ、

汎用ステーとカメラの幅がまったく違います。

 

輸入製品にはよくあることですが、

輸入物の場合、カメラと付属のステーとの設置面が非常にせまい間隔になっていることがあります。

今回もその一例ですが、そのままだと、汎用のステーには、固定ができませんので、

少し工夫が必要です。

 

結果、3mm×35mmほどのボルトナット等を使用、

間にスペーサーをかませて、ダブルナット式で固定することにします。

 

そのままガーニッシュを取付してしまうと、角度調整ができなくなるので、

大体の固定を施しておき、車両側へ取付時に、角度調整をしなければなりません。

 

 

だんだん作業にも熱が入ってきました。

ところ狭しと、作業場所がなくなってしまいましたので、

当店の専務、ミラ専務のボンネットの上を作業台にさせてもらうことにしました。

 

ミラ専務は万能です。

どんな任務も、どんな無茶もこなしてくれ、頼りになっているのです。

専務とはもう長い付き合いで、いつもそばにいてくれます。

 

 

もう少しで頂上にでもなりましょうか、

一通りの配線を、取り出し、ナビ本体へ接続するところまできましたよ。

 

 

しかしながら、他の電装品やモニター用の分配器等の電源取得があまりに多く、

また、その分のアース線があるわけでして、

かつ、収める場所も非常に狭く、まとめ上げるのになかなか苦戦するところです。

 

 

しゃにむになって配線を接続、まとめあげたところで、作動確認です。

無事、一通りの確認ができました。

 

 

フリップダウンモニターとサブモニターも、無事表示できました。

 

 

どうやら、頂上まで上り詰めることができたようです。

 

その眺望のすばらしいこと、

しばし、安心感にひたりながらナビ画面を見つめ続けます。

 

 

などと、いつまでも安堵にひたっていることもできず、

作業を進めますが、ある程度の重圧感からは開放されます。

 

一気に下りをおりていきましょうかね。

残るは、R側ドライブレコーダーの位置決め後の設置、バックカメラ等まだまだ作業は残っています。

 

 

バックカメラの表示位置を確認、

カメラを収めていきます。

 

 

無事、純正風に収めることができましたね。

 

 

ナビを収めていき、インストルメントパネル周辺も元に戻していきます。

 

TVはなにやら映画が放送されています。

この自動車は、音がとてもよく、ウーハーも装着されているので、

映画の音声が実に効果的に響き渡っています。

 

音声にひきこまれながら、ついつい映画に見入ってしまいました。

香港映画のようで、なんか面白そうですよ。

 

 

しばし映画鑑賞の後、おもむろにドライブレコーダーの本体を設置します。

 

設置部分は、ワイパー可動範囲内、かつウインドウガラスの上部、前面20%以内ですが、

最近の、特にミニバンやホンダ車を見ていますと、ほとんどその基準内に収まるのは難しそうに感じます。

実際の運用は、可能な限り上部中央やや助手席側、バックミラーと重なりつつ、

ドライバーの視界に妨げないように考えなければなりません。

設置場所は、意外と苦労するものです。

 

 

R側ドライブレコーダーの設置の様子。

 

ウインドウ上部中央、レンズ部分が、

なるべく熱線をさけるよう、設置場所を決めていきます。

 

 

最後のオーダーとして、既存のウーハーのコントローラーを、

センターコンソール内のケース内側内に引き込んでおき、

作業の完了です。