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ランドクルーザー ドアミラーウインカー取付

平成18年式トヨタランドクルーザー(HDJ101)にドアミラーウインカーの取付にて入庫です。

 

ドアミラー関連の作業は、なかなか作業点数が多く、またシビアな作業内容なものなのですが、

その実際の作業内容を改めてご紹介していきます。

 

 

平成18年式といえば、もう10年以上前の自動車になってしまいますが、

外見はそんなに古さを感じさせませんが、実際内装まわりを取り外し作業をしてみると、

やはり、現行のモデルの自動車とは、作りが違うのだと、感じます。

 

それは、取り外す際のビスやボルト等が多いためですが、

現行モデルでは、ほとんどが、クリップ等で固定されているので、

取り外す際は、ドライバーなどはあまりつかわずに、エイヤッ!と、気合の一発で、取り外すわけです。

 

つまるところ、メーカーが、少しでも軽量化を進め、部品点数を減らしているのだろうと察しますが、

こういったところでも、自動車メーカーの開発努力を感じることができます。

 

 

今回取付をする部品は、ドアミラーケースごと交換するタイプのドアミラーウインカーです。

また、ミラー下側には、ウエルカムランプも装着されているもので、

お客様にてご用意いただいたものを取付します。

 

 

さっそく取付の開始です。

なにはなくとも、内装ドアパネルを取りはずさなければ始まりませんので、

セオリーどおりに作業を進めていきます。

 

 

ドアパネルを取り外した様子。

裏側にあるドアミラー固定ボルト等を取り外していきます。

(写真はすでに、ドアミラー本体を取り外した様子)

 

 

左右ドアでの作業の後、ドアミラー単体での作業となりますが、

ここからが本番です。

 

 

ドアミラー関連の作業は、ウインカーやウエルカムランプの他、

ミラーヒーラーといった電装品がありますが、

それらすべてが、ドアミラーをすべて分解していく作業なります。

 

それらの作業内容は非常に繊細で、細かいものとなり、

また部品等の破損や傷つけ等にたいしても、細心の注意をもって、作業にのぞまなければなりません。

 

まずは、ドアミラーのカプラー配線を取り外す必要がありますが、

これは、カプラーから、ギボシごと配線を抜いていきます。

 

 

このように、ギボシごと配線を抜いてしまいます。

 

 

抜け殻のカプラーの様子。

もちろん、組み付けの際、カプラーに配線をいれていくので、

それぞれの端子位置を把握しておくのを忘れないように。

 

 

ドアミラー本体とブラケットを分離させます。

写真で見えるように、下側に3箇所のねじがありますが、

これはトルクス(星型のねじいじり止め)になっていて、

また、ねじロックが添付されているので、非常に硬く、

気をつけてまわしていかないと、ねじ山がなめてしまいます。

 

そうなると、もう取り返しがききません。

そのような状態から、取り外すのは、かなりの労力と経験が必要になってきます。

 

 

本体とドアミラーブラケットの分離の様子。

配線の通している穴が、非常に小さくなっていて、

そのために、カプラーを取り外しておかなければなりません。

 

 

ドアミラー単体の様子。

ここで、ミラーを取り外していきます。

一番、緊張する場面で、本日のハイライトでもあります。

 

 

周辺にマスキングテープを厚めに貼つけていきます。

ミラーの装着の仕方は、メーカーや車両によって異なるので、

全方位から、かるくこじあけて、力の入り具合をみながら、

取り外しポイントを探していきますが、ここら辺は多少の経験が必要になってきます。

 

そして、ここがポイントだと感じるところの、根元から、「フンッ!」と一瞬の力加減で

ミラーをはずしていきます。

 

 

無事、取り外すことができましたが、

もう1つありますので、息つくことなく、作業を進めます。

 

 

ドアミラーの部品構成の様子。

部品点数そのものは、そんなに多くはありませんが、

その分、分解するのには技術力が求められる作業となります。

 

 

組み付けする前に、単体での作動試験を実施、

無事、ウインカー、ウエルカムランプが点灯していることが確認できました。

 

 

ドアミラーモーターを新しいミラーケースに入れていきます。

 

 

その際に、ミラーウインカーとウエルカムランプの配線あわせて4本を新設しますが、

それらは、モーター内にある回転軸部分の内部に通していきます。

ミラーは格納にて動くので、予め配線に余裕を持たせて通します。

 

 

モーター装着の様子。

このあとは、組み付け作業にて、もとに戻していきます。

 

 

配線を通して、ブラケットを組み付けます。

もう1個、同じような作業を、一気に進めていきます。

 

 

左右2台、無事組み付けができましたので、

取付する前に、もう一度点灯試験を行い、異常がないかの確認をします。

 

 

ドアミラー本体での作業にメドがついたので、

ここらで休憩としましょうかね。

 

本日のおやつはたくさんありますね、

コーヒー、ヨーグルトにあられ、シュークリームにチョコレートに大平原まであります。

 

気をつかった分、全部たいらげてしまいます。

 

 

さて、今度は車両側に配線を新設していきます。

ドア内にウインカーやウエルカムランプの取り出し口などはありませんから、

ドアヒンジを通して。室内まで引き込まなければなりません。

 

 

配線を室内側へ引き込んだ後は、車両側ハーネスにうまくはわせて、きれいにまとめていけば、

ドア内での作業は完了です。

 

 

同じように、助手席側から配線をひいていきます。

 

 

ウインカー信号は、ジャンクションボックス内(ヒューズやカプラー接続するケース)から、

左右をそれぞれ取得、結線していきます。

 

 

ウエルカムランプは、室内灯より取得、配線を下側までひいていきます。

 

 

ようやく完成です。

それでは作動試験をはじめましょうか。

 

 

ウインカー点灯の様子。

無事、点灯が確認できますね。

 

 

ウエルカムランプも、無事点灯しています。

キーレスと連動し点灯するようになっています。

 

このように、ドアミラー関連の作業は、なかなか大変なものがあり、

やりごたえのある作業でもあります。