平成22年式 トヨタヴァンガード(ACA33)にドライブレコーダーの取付にて入庫です。
ドライブレコーダーは、ここ2~3年の間から、販売や取付が増えてきている用品ですが、
ここにきて、さらに問い合わせから取付までと、多くなってきたように感じます。
そのドライブレコーダーの種類は一般用、業務用と多岐にわたりますが、
最近での製品を見ていると、正面、後方の他、室内を記録するものもあり、
その記録範囲も、360°のものもあり、今後は主流になるものと思われます。
ヴァンガードは、ハリアーやラブ4らの兄弟車で、
SUVといった位置づけの自動車ですね。
お客様にてご用意頂いたドライブレコーダーは、セルスター社製のもので、
F側、R側でのカメラのセットになったものを取付します。
通常、ドライブレコーダーに限りませんが、電装用品では、シガープラグでの
電源取得を前提にされていることがおおいものですが、
基本、当店では、電源取得に関しては、直接配線を実施しております。
その場合、製品にもよりますが、シガープラグ標準で、直接配線の場合、
別途、オプション品にて対応していることが多く、
直付けでの電源取得というよりは、キーOFF時での、常時周辺監視(防犯対策等)用に、
用意されているケースが多いようです。
そのため、別ユニット等の構成部品が付属になっているため、
オプション品といえど、やや高額になる場合があります。
周辺監視機能を必要とせず、
単に、電源の取得をパネル等の裏側から、取り出したい場合は、
シガープラグの差込用のものを用意し、裏側から電源の取得をして、
プラグを助手席側の足元周辺やグローブボックスの裏側へ設置することで、
オプション用の直接配線よりも、製品の価格を抑えることができます。
その施工内容は、のちほどご案内していきますので、
ご参考にしていただければとおもいます。
少々、能書が長くなってしまいまして、恐縮であります。
それでは、さっそく取付の開始です。
まずは、車両後方、すなわちRカメラの取付から始めていきましょうか。
たかがRカメラの設置といえど、侮れません。
それは、なかなかの作業点数があるのです。
その作業内容としましては、画像のようにRゲートの内側のパネルを取り外し、
配線を通していきます。
また、配線は車両内へ引き込んでいくため、ドアとボディの間にある、
ゴムジャバラ内に通していかなければなりません。
ゴムジャバラ内に配線を通している様子。
ここらへんの作業は、簡単なような、大変なような、
しかしながら、
それなりの場数を踏まなければ、
ちょっと大変な作業なのです。
さて、車両室内へ配線を引き込んだら、あとは前方へひいていくのみです。
電源の取得には、カーナビの裏側から直接取り出すことにします。
カーナビ裏側に集中してあるカプラー内から、
ACC電源(アクセサリー)を探し出し、そこから配線を分岐し取り出していきます。
取り出した電源線の様子。
ここに、先にお話したシガープラグの差込側のカプラーをつなげておき、
ドライブレコーダーのシガープラグを差し込むだけにしておきます。
ところで、素朴な疑問ですが、
わざわざ、オプションの直接配線やシガープラグの差し込みカプラーを用意しないと、
直接電源取得はできないのですかと、いわれそうです。
配線をニッパーで切って、ぐるぐるっと配線をつなげるだけなんじゃないですかとの声が聞こえそうです。
もちろん、ニッパーでブチっと切って、ぐるぐるっと配線に接続もできるのですが、
通常、シガープラグ内にヒューズが内蔵されているため、
安易に配線を切り落とすことはできないのです。
確かに、電源の取得先が、例えばACCであるなら、
その系統の車両側ヒューズが存在してはいますが、
なるべくならば、電気系統のさらにその川下に、専用のヒューズがあるほうが望ましく、
また、今後において、ドライブレコーダーを取り外す等のことを考えた場合、
取付する側としては、心理的に、なるべくそのままにしておいたほうがよいという考えがあるのです。
そんなことをいっているうちに、もう取付が完了してしまいました。
写真はF側ドライブレコーダーの装着の様子。
その取付範囲は、意外と少なく、
様々な諸条件が存在するため、なかなか苦労するところでもありますが、
まぁ、それを説明すると、またグダグダと能書を記してしまうので、
またの機会にしておきましょうか。
Rカメラ装着の様子。
まぁ、だいたいこんなところでしょうかね。
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