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ラブ4 サイドカメラ新設取付

令和1年登録のトヨタラブ4(MXAA54)に、サイドカメラの取付にて入庫です。

 

自動車の保管場所がとても狭く、壁側にギリギリまで幅寄せしなければならないため、

いつかは、ガリガリとしてしまうのではないかと苦心されていたところ、

助手席側ドアミラーにサイドカメラを取り付けし、フロント側の画像を

ナビ画面に表示させるようにするため、当店へご依頼頂いたものです。

 

 

最近の自動車は、どんどんサイズが大きくなっていく傾向にあるように感じますが、

新型のラブ4も、例にもれず、以前の型よりも大きくなってきています。

 

ラブ4には限りませんが、確かに大きなサイズの自動車の場合、

幅寄せするのには、困る事がおおいと感じます。

 

その作動条件は、すでに装着済みの純正Fカメラの表示の他、

切替ボタンで、サイド側も表示、

リバース時は後方優先にて表示させるものとなります。

 

 

今回使用したサイドカメラは、

ブルコン社製、AV-FBC02 小型埋め込みカメラ。

 

予め、お客様と相談の上、決めた製品で、

お客様にご用意いただいたものです。

 

この製品は当店でも、以前、レクサスのドアミラー内に取付したもので、

製品の詳細や性能は確認済みのものでした。

 

 

その映像は、すでに装着済みのトヨタ純正ナビに表示させることにします。

そのため、変換用の接続カプラーを使用、

 

データシステム社製の、入力ハーネス、SCH027Tです。

 

 

取付するドアミラーの様子。

サイドミラー内蔵タイプのものですね。

 

 

それでは、さっそく取付の開始です。

まずは、何はなくとも、ドア内側パネルを取りはずさなければなりません。

 

 

ドアミラー本体を取り外した後に、

すかさず、配線の引き込み作業を実施します。

 

 

純正ナビの様子。

外回りのパネルを取り外しての撮影です。

 

この後、ナビ本体を取り外した後に、入力カプラーを接続とあわせて、

カメラ本体の電源も取得していきます。

 

 

大方、車両側の配線作業にメドがつきましたので、

いよいよ、本日のハイライト、ドアミラーの分解作業にはいることにします。

 

まずは、大きく深呼吸をして、心を落ち着かせます。

邪念があっては、ろくなことになりませんので、

清らかに心を持って、まぁ、いつも通りでいればいいだけではあるのですが。

 

 

この手の作業も、何度も実施しているのではありますが、

毎回、緊張させられる作業のひとつです。

 

それでは、作業をはじめましょうか、

まずは、カプラーから配線を全部抜いていきます。

 

 

ミラーケースを取り外していきます。

 

ここら辺の作業は、車両によって構造が違うので、

いつも手探りにての作業です。

 

ここまでの作業時間は、恐れながらの作業なので、

1時間ほどかかっています。

 

 

ミラー部を取り外ししていきます。

苦難が連続して訪れますが、なんのなんのと、強がります。

 

 

今回はやや構造が違い、少し手間取っての作業となりましたが、

着実に、作業は進んでいきます。

 

 

ようやく、分解が完了します。

本当に冷や汗ものですが、心がホッとする瞬間でもあります。

 

 

サイドカメラの設置予定部分。

 

ウエルカムランプの横に設置します。

 

 

幸い、裏側部分も、

カメラの設置スペースが確保できそうなので、ここで決まりですね。

 

ところで、いつも思いますが、

この部分だけでも、ミラーがそのままの状態で、

下側から、取り外しができるような構造になればいいと思うのです。

 

ミラーケース内側から、タッピングネジでとめている構造なのですが、

外側からにすればいいだけに見えるのですが、いかがでしょうかね。

外側から見れば、あたかもはずれますよ的な感じで、

切り込みが入っているので、思わず、すきまをこじって、はずそうとしてしまいます。

これは、かなりのフェイントですね。

 

まぁ、あまり関係ないのかもしれませんね、

外側から、簡単に取り外しができても、

カメラの配線を通すのに、結局はすべて分解しなくてはならないのだから…

 

 

つい、愚痴を言ってしまいました。

すいません…

 

無神経なくせに、神経をすり減らしての作業なので、

恨み言がでてしまうのです。

 

気を取り直して、すべて無事、分解できました。

 

 

ここから、カメラの設置面を決めていく作業になりますが、

やや、曲面になているので、映し出す角度を考えながら、

ケースの表を見て、裏を見ること、数回…

 

カメラの固定用グロメットを、

いろいろとあてがってみます。

 

 

位置決めの際は、このように、

いろいろな角度から、設置面を考えて、決めていくのです。

 

ここら辺の作業は、判断力と決断力がものをいいます。

 

 

さんざん悩んだ挙句に、思い切って穴あけ加工を実施。

もう、後には引けません。

 

前進あるのみです。

 

 

画像のように、曲面になっているので、

ギリギリの部分まで、グロメットをつめ、前方部分よりに設置しています。

 

 

ミラー分解作業と、カメラ設置の2つの山を越えました。

ここまでくるのに、結構な時間を要します。

 

本日も夜なべ作業であります。

 

この後は、カメラの配線を通して、ミラーを組み付けし、

元に戻していきます。

 

 

すべて組み付け、カメラの配線を取り出していきます。

 

 

あとは、ミラーケースをかぶせるだけなのですが、

小心者のせいか、

万一、なにかあって、また分解する羽目になったら、身もフタもありませんので、

作動確認ができてから、戻すことにします。

 

それでは、本日の作業は完了とします。

夢中でやっていたので、夜も更けています。

 

 

次の日、なんてきれいな空なのだろうと、ありがたがりながら、

ドアミラーを車両に取付、作動試験をします。

 

無事、カメラの映像が確認できましたよ。

安心して、ミラーケースを戻します。

 

 

すでに装着済みの、純正フロントカメラの切替ボタンが、

ハンドルコラム右側へ設置されています。

 

このボタンを押すことで、Fカメラ、サイドカメラと、交互に切替ができるものです。

 

 

サイドカメラの表示の様子。

角度や表示面はビッタンコです!

 

 

先の切替ボタンを押すことで、Fカメラへ切替てみます。

きれいに映し出されていますね。

 

 

そして、後方(バック)表示の様子。

こちらの画面は、サイドカメラやFカメラを表示していても、

リバースにすることで、優先されて映し出されます。

 

さて、最後にミラーにかかわる他の作動試験を行ないます。

ウエルカムランプが点灯するかどうか、

ミラーが格納するのかどうか、

ミラーの角度が調整できるかどうか、等です。

 

ミラーをばらばらに分解していますので、心配なわけです。

ここで、気がつきます。

 

ミラーカバーを、取付して戻していたことを…

 

作動試験では、すべて問題なかったからよかったものの、

もし、あれが動かない、これがひからないなんてなったら、

またミラーケースの中をみなければなりません。

 

そのために、カバーを取付しないでおいたのに、

カメラ映像がきれいに表示したので、もうそれで安心してしまったのです。

 

電装用品の取付作業は、常に危険と隣り合わせなのです…